pirapa’s blog

大熊猫のように丸々と肥えた己を、戒めることなく笹を齧りつつ、思った何かを綴り残していくような、そんなゆるいブログです

鶴岡三湯

鶴岡には温泉地があることを、先日書いた。
東北地方全般にいえることだが、この地方の温泉地の豊富さは、誇るべき観光資産のひとつだろうと思う。

 

鶴岡の代表的な温泉地としては、北部の湯野浜温泉、中部の湯田川温泉、南部のあつみ温泉が挙げらよう。いずれも個性的な温泉地なので、湯めぐりするのも愉しい。

 

湯野浜温泉は、その名の通り海水浴場にもなる砂浜に面した大きな温泉地で、夏は特に賑わう。名物はもちろん近海で獲れた魚介である。しかし美味しい魚介を食べたいのであれば、タラやハタハタが味わえる冬が、観光客も少なく狙い目である。もちろん吹雪になることもあるが、荒れた日本海というのも、意外と旅情をかきたてるのだ。

【公式】山形県 湯野浜温泉観光協会オフィシャルサイト

 

一方、湯田川温泉は、内陸部にあるこじんまりとした温泉地である。ここの名物は春から初夏にかけて採れる孟宗竹を使った料理だ。特に味噌と酒粕でつくった孟宗汁が美味い。ほかにも季節の山菜料理が膳に並ぶ。そういえば鶴岡出身の藤沢周平は、作家になる前、この地で教員をしていたこともあった。腰を落ち着けてゆっくりと湯治するなら、湯田川温泉が一番だろうと思う。

湯田川温泉観光協会 公式サイト

 

あつみ温泉は、昔は温海温泉と呼ばれていた。海岸線から数キロ内陸に入ったところに源泉があり、大型ホテルと昔ながらの温泉宿が集まっている。温海川沿いの桜並木と昔ながらの朝市を巡りたいと思うなら、春に出かけるのがベストシーズンといえるだろう。地元のおばちゃんと会話しながら買い求める新鮮な野菜や漬物類は、旅の思い出をより豊かにしてくれるに違いない。

あつみ観光協会−あつみ温泉

 

みなさんも、庄内・鶴岡のお湯に浸かって、心の洗濯をしてみたら如何だろう。何か新しい発見や出会いががあるかもしれません。