pirapa’s blog

大熊猫のように丸々と肥えた己を、戒めることなく笹を齧りつつ、思った何かを綴り残していくような、そんなゆるいブログです

ツツジ

老母と住んでいる家には、僅かばかりの庭がある。そこにはいくつかの草木が植えられており、季節の加減によってさまざまな色合いを見せてくれる。
五月の下旬からはツツジが咲きだした。花弁は濃い紅色と純白の二種類があり、同時に咲くものだから、色合いのコントラストが目に眩しい。
初めてツツジが美しいと感じたのは、小学校の修学旅行のときだったろうか。秋田と男鹿半島を巡る一泊二日のバス旅行だったが、初日の昼食場所が秋田市内の千秋公園で、そこで各々弁当を広げた。

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丁度六月に入ったばかりだから植え込みのツツジがいまを盛りと咲いていて、朝に母から持たされたサンドイッチを頬張りながら、その花弁をうっとりと見ていたことを思い出す。
紅色と白色。いずれも美しいが、僕は白いツツジが好みだ。とくに雨露に濡れた早朝などは、その白さが更に冴えて見えるようである。